先生と私




でも、僕には君のことを幸せにする資格はありません。


僕は幼い君を孤独に追いやってしまった張本人です。


最低な人間なんです。


それに何より、僕たちは教師と生徒という関係です。


これ以上近付いてしまったら、また君のことを不幸にしてしまいかねません。


だから、僕以外の人を探してください。


僕なんかより良い人、いっぱいいると思います。


マフィンを作ってくれてありがとう。そこら辺に売ってるものよりずっと美味しかったです。


僕のことを好きになってくれてありがとう。それだけで僕は幸せです。


どうか幸せになってください。


さようなら。



心から愛を込めて

山崎秀俊





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