先生と私
7.
真っ白に積もった雪の隙間から、青々とした芝生が覗く2月。
高校の卒業証書を片手にわたしが向かう先は、中学校だった。
大事な話があるからと、卒業式が終わったら英語科教科室に来るよう、先生から言われていた。
大事な話って何だろう…?
もしかして、成績のこととか…?
先生、普段は優しいけど、勉強のことになるとけっこう厳しいからな……
わたしは内心ビクビクしながらも、英語科教科室に向かった。
中学の3年間通い続けた…
わたしと先生の、大切な思い出の場所に。