ばか、きらい。…すき。
アキラくんの欠席連絡を届けるのはいつも私の役目だった。
小学生のときも、中学生のときも、いつもそうだった。
だけど高校生になった今、欠席連絡を届ける仕組みはなくなってしまって。
私の唯一のアキラくんとの繋がりはなくなってしまったんだ。
コンビニで、ビタミンドリンクやゼリーを買う。
ついでに肉まんを買って、帰り道はそれを食べて歩いた。
自分の家の前を通り過ぎて、立ち止まったところはアキラくんの家の前。
そしてピンポンを鳴らした。