ばか、きらい。…すき。
お互いに目を丸くして、何も話せない。
私はだんだん恥ずかしくなって、持っていたコンビニの袋を、アキラくんの目の前に差し出す。
アキラくんはキョトンとした顔でそれを見つめていた。
「あげるっ」
「えっ」
「だからあげるっ」
無理矢理アキラくんにコンビニの袋を渡すと、急いでアキラくんから離れる。
「雨の中サッカーなんてするから風邪引くんだよ、ばかっ」
そう言って、私はアキラくんの前から立ち去った。