ばか、きらい。…すき。
私とアキラくんの関係は、何も話していなかった数年間に比べて、少し成長した。
アキラくんに話しかけるようになった。
自分の気持ちに素直になれるようになった。
でもアキラくんは、素っ気なくて、いつもいつも、私をただ見つめるだけだった。
アキラくんが好きなのに、
私を好きになってくれない。
アキラくんは、私を見つめているようで見つめていない。
アキラくんはきっと、私のずっと先を見つめている。