ばか、きらい。…すき。









「おい」



家の中に入ろうとした時、うしろから声をかけられる。




振り返るとアキラくんがいた。




数年ぶりに聞いた、アキラくんの声。




低く、重い声だった。





「今日」




「今日…?」




「校舎裏で」



「校舎裏で?」




途切れ途切れに話すアキラくん。




アキラくんの声を聞けただけで泣きそうになった。





ああ、これは夢だろうか




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