ばか、きらい。…すき。






「…俺は、ずっとマキのことだけみてた。今までずっと」





泣き止み、落ち着いた私をつれて、アキラくんは公園のベンチに座った。



私を隣に座らせる。





「…うそだ」




「…ほんとうだよ」




「なら、避けないでしょ」





私がそう言うと、黙り込むアキラくん。



ほら、うそなんだ。





「…俺はバカで愚か者なんだ」




ボーッとした目でそう言うアキラくんは、とても辛そうだった




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