ばか、きらい。…すき。
「中学の時、周りの男子にマキとのことをからかわれて、マキのことが嫌になった。
でもそれは、ただの強がりで。
本当はずっと好きだったんだ」
そんなの、知るはずかない。
わかるわけがない。
「弱虫」
「そう、弱虫。だから今までもマキにどう接したらいいのかわからなかったんだ」
「…わかるわけないじゃん。そんなの、私が知ったことじゃない。
そのせいで、私は傷ついたんだから」
また目に涙がたまる。
アキラくんのちっぽけな感情に振り回されて、嫌になる。
アキラくんは私がどれだけ傷ついたかわかりますか?
好きな人に避けられる辛さをあなたは知らないでしょう。
ばか。