こじらせ女子の恋愛事情
実を言うと、これまで2回ほど編集部から規約違反を注意されるメールを受け取ったことがあったのだ。

1回目は高校3年生の時、2回目は大学2年生の時である。

今回も更新中の作品で規約違反があったか…。

また修正に忙しくなるなと思いながら、指で画面をタップして編集部からきたメールを開いた。

「えっ?」

そこに書いてあった内容に、私は目を疑った。

「文庫化を検討しています…?」

メールには来年の春くらいに作品の文庫化を検討しますと言う内容が書いてあった。

「何これ、詐欺?」

そう思いながらサイトにアクセスをして届いていたメールの確認をすると、たった今スマートフォンにきたメールと同じ内容のことが書いてあった。

「受けてみるか」

もし詐欺だったら、小説のネタにすればいいだけの話だ。

そう思いながら私はすぐに編集部に快諾のメールを送ったのだった。
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