こじらせ女子の恋愛事情
私が卒業までに必要な単位をほとんど取得していたことと大学が休みに入ったと言うこともあり、編集部からパソコンに送られてきたデータの加筆修正は簡単にできた。

ケータイ小説特有の改行を直したり、誤字脱字を修正したり、時代を今にあわせたりと、いろいろと書き直した。

加筆修正が終わった数週間後、私は初めて担当の方と顔あわせをすることになった。

その担当が関口女史だ。

彼女はキャリアウーマンと言う言葉が似合うくらい、仕事がよくできる女性だ。

しかも美人である。

これは小説の登場人物に使えそうだと、心の中でほくそ笑んだと言うのはここだけの秘密だ。

関口女史は私に文庫化に当たるにあたってのいろいろなことを説明してくれた。
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