こじらせ女子の恋愛事情
「今日は1人で食べようかと思って、コンビニで弁当を買ってきたんです」

そう言った松坂くんの手元にはコンビニの袋があった。

「あー、そうですか」

じゃあ、黙って食ってろ。

心の中で毒づくと、書き下ろしの話に集中しようとした。

「浜崎さんはもう食べたんですか?」

こいつ、また邪魔をしやがって!

本当にこいつが現れるとロクなことがない!

むしろ、タイムロスになるだけ!

「ええ、そうですよ」

だから邪魔をしないで食べていてくれませんかね。

「仕事ですか?」

見りゃわかんだろうが!

「何か手伝いましょうか?」

手伝わなくてよろしい!
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