こじらせ女子の恋愛事情
「手伝わなくて結構だから邪魔をしないでちょうだい」

そう言い返した私に、
「よいしょ」

吉田さんのデスクの椅子が動いたかと思ったら、そこに松坂くんが腰を下ろしてきた。

「ちょっと、何よ!」

自分のデスクがあるでしょうが!

食べるんだったら自分のところで食べてよ!

そう思いながらにらみつけたら、
「いいじゃないですか。

浜崎さんと2人だけなんですし」

松坂くんはコンビニの袋から弁当を取り出した。

「いや、困るから!

そこにいると気が散るから自分のところで食べてよ!」

それか、今すぐここから出て行け!

続けて怒鳴ってやりたい気持ちを押さえながら、松坂くんに言った。
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