こじらせ女子の恋愛事情

４月からオトナ女子向けの新しいレーベルができること。

私を含める３冊の作品が文庫化されることになったこと。

そのうちの１人はサイトの総合ランキング１位の常連で、今までにも５回も作品を世に送り出したビッグネームの作家だと言うこと。

…新レーベルの第１号が本当に私でいいのかしら？

その話を関口女史から聞いた時、私は改めてそう思った。

実は何かの間違いでしたとか、ひどい場合はドッキリでしたと言われたら、私は立ち直れないかも知れない。

その後も編集部から郵送で送られてきた分厚いゲラを直したり、作品の表紙になるイラストの確認をしたり、できたばかりの見本紙を受け取ったりしながら、作品は発売当日を迎えた。