こじらせ女子の恋愛事情
「先週の水曜日に2人で焼き肉デートをしているところを中島さんが見たそうですよ」

続けて言った吉田さんに、
「そ、そうなんですか…」

私は返事をした。

胸が痛い…。

胸がチクチクと針のようなもので刺されてる…。

何なんだ、この痛みは病気か?

私は変な病気にかかってしまったのか?

そう思った反面、どこか冷めている自分に気づいた。

へえ、そう言うことだったんだ。

人事部の横井さんとヨリを戻さないみたいなことを言ったのに、結局戻ってるみたいじゃん。

何だかんだ言いながらも、彼女とヨリを戻したんじゃん。

横井さんといつからそうなっていたのかはわからないけれど、最後はめでたく元サヤに収まってるじゃん。
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