こじらせ女子の恋愛事情
松坂くんはハンカチを受け取ると、それを目に当てた。

私は松坂くんの頭に手を置くと、彼の頭をなでた。

「私のおじさん――お母さんとお話している人なんだけど、おじさんはとても腕がいい弁護士さんなの。

おじさんが君とお母さんと一緒にお父さんと戦ってくれるから。

私もできる限りのお手伝いをして、おじさんと一緒に戦うから。

だからもう泣かないで。

君はもう1人じゃないよ。

みんなで君とお母さんを守って、みんなで戦うから」

松坂くんはうんうんと、何度も首を縦に振ってうなずいた。

夏休みの宿題をまとめながら、私はおじさんのお手伝いをした。

お手伝いと言っても松坂くんの勉強を見たり、遊びの相手をしてあげたりとそんな簡単なものだけど。

両親を説得して1週間の予定を1ヶ月に伸ばしてもらった。

彼らを幸せにしてあげたい。

私は心の底から願いながら、彼らのために奮闘したのだった。
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