こじらせ女子の恋愛事情
ドン!

その音に、私の手からミルクティーが落ちそうになった。

えっ、何?

その音は近くの給湯室から聞こえた。

何か落ちたのかな?

そう思いながら給湯室に顔を出そうとしたら、
「何で今それを言うの?」

男の声が聞こえた。

何をしてるのかしら?

「私は言ったわよ。

もうずっと前から、好きな人がいるって言ったわ」

女の声も聞こえた。

えっ…何これ、修羅場?

これって…いわゆる、修羅場ってヤツだよね?

うわーっ、嫌なところに遭遇したなあ。

と言うかさ、会社で修羅場をやるってどう言う神経をしてるのよ。
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