こじらせ女子の恋愛事情
お酒が飲めないって言ってもビールや焼酎などのアルコールの強いものが苦手なだけで、梅酒やカクテルなどの甘いお酒は飲めるのである。

「じゃあ、梅酒にします。

あっ、水割りで」

私は言った。

「わかりました。

コースの方はどうします?

飲み放題でデザートつきのコースにします?」

続けて聞いてきた関口女史に、
「じゃあ、それにしましょう」

私は首を縦に振ってうなずくと、メニューを置いた。

「では呼びますね」

そう言って関口女史がメニューの隣に置いてあるボタンを押した。

店員に注文を済ませると、
「早速ですが、今回の書き下ろしの話を」

関口女史が話を切り出してきた。
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