こじらせ女子の恋愛事情
フライドポテトをつまみながら考えていたら、
「えっ、また振られたの?」

その声に私の耳が動いた。

「そうなのよ!

彼氏に隠し子がいたことが発覚したの!」

「うわーっ、隠し子って最悪じゃん!」

「もう信じらんないったらありゃしない!」

フムフム、つきあっていた彼氏に隠し子がいたから別れましたか。

私は頭の中のメモ帳にインプットした。

えーっと…彼氏に隠し子がいたことが原因で別れて、それで人間不信になって、それを癒やしてくれたのが年下の男の子で…って、えっ?

「おかしい、何で年下男子なんだ?」

年下男子が登場する恋愛ものは数は少ないけれど書いている。

「まあ、いっか」

久しぶりに年下男子の恋愛ものを書くことにするか。

そう思って首を縦に振ってうなずくと、チーズバーガーをかじった。
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