こじらせ女子の恋愛事情
電話回線のトラブルは、わずか３０分で解決した。

「いやー、早く解決できてよかったな」

「意外にも早くバグが見つかりましたね」

口々と安堵の声を漏らしている連中から逃げるように、私はオフィスを後にした。

幸い、誰も気づいていないようで誰も私のことを呼び止めなかった。

さてと、急いで服に着替えて会社を出なければ。

思わぬトラブルが起こったせいでタイムロスになってしまったけれど、そのトラブルは何とか解決できた。

私は駆け込むように更衣室へ入ると、マッハ２０なんて比じゃないくらいのスピードで服に着替えると、飛び出すように会社を後にした。

その頃、私がいなくなったオフィスでは…。

「そう言えば、誰がバグを見つけたんだ？」

「浜崎さん、帰っちゃいましたけど…この後で何か予定があるんですかね？」

そんな会話が繰り広げられていた。
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