こじらせ女子の恋愛事情
観葉植物が置いてある奥の指定席に座ると、出されたお冷やを一気に飲んだ。

はあ、走ってきたから冷たい水が躰によく沁みる…。

今日は頭と躰を使うだけ使ったから、がっつりとしたメニューにしよう。

そう思った私は店員にたまごを5個使用していると言うフリタータとストロベリーラテを頼んだ。

普段は頼まないガッツリ系のメニューだけど、頭と躰を酷使した今は無性に食べたくなる。

「ここにいたんですね」

その声が聞こえたかと思ったら、私の向かい側に誰かが座った。

「ゲッ…!」

思わず声が出てしまった。

「なかなかいいところですね。

いつもきているんですか?」

松坂くんは当たり前のように私に声をかけてきた。
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