こじらせ女子の恋愛事情
こうしたきっかけから、私はケータイ小説家になった。

毎日更新を心がけて次から次へと小説を書いたのだが、世間は甘くなかった。

私が利用させてもらっているサイトは大手出版社が運営しているため、月に１回は必ず――レーベルごとにだが――何冊かの書籍化作品が出る。

だけど、それはサイトの総合ランキングで最高順位を記録した作品限定だ。

この当時は学生の間で流行していたのか、書籍化される作品は主に学園ラブだった。

私も年齢が高校生と言うこともあって学園ラブを書いていたと言えば書いていたのだが結果を出すことができなかったため、大人恋愛へとシフトを変更した。

このシフトチェンジが功をなし、読者やファンを獲得することに成功した…が、やはり結果を出すことは難しかった。

シフトチェンジをしたのはいいが、結果を出すことの難しさと世間への厳しさを目の当たりにした状態で高校生活は終わった。
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