こじらせ女子の恋愛事情
「浜崎さんの口からそんな言葉が…」

松坂くんはキョトンとした顔で私を見つめていた。

それはつまり、いつの間にか口に出していたってことですよね?

仮にも相手は後輩だぞ。

心の中で罵倒していたつもりが声に出して罵倒するなんて…。

でもそう思っていたことは事実である。

だって、世の中の全ての女は自分の思い通りになるって思ってるみたいだし。

「確かに女に不自由したことはありませんけども」

嫌みか!

って、そう言い返すと言うことはまた口に出てたってことか…。

クッソー、本当に今日は厄日か。

今の今まで例を見なかった厄介な展開になってるぞ…。

「俺、浜崎さんにそんな風に思われていたなんて知りませんでした」

松坂くんはやれやれと言うように息を吐いた。
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