こじらせ女子の恋愛事情
大学時代は勉強やバイトに精を出していたのはもちろんのことだが、ケータイ小説は特に精を出していた。

この当時は私のように大人恋愛を書き始めた人が増えてきたため、サイトの中で肩身の狭い思いをすることはなくなった。

サイトのランキングにも少しだけランクインをし始めたこともあり、少しずつだが名前を知ってもらえる機会が増えたと自負をしていた。

だけど、相変わらず結果を出すことはできなかった。

私には才能はないんだろうな…。

ケータイ小説を書き始めて４年目を迎えた大学３年生の秋、私はサイトを退会することを考えていた。

これ以上続けていても無意味なだけだし、退会するかと思った矢先のことだった。

「――んっ？」

スマートフォンに１通のメールが届いた。

宛先を確認すると、編集部からだった。

「うわーっ、またミスったか…」

編集部からきたメールに私は息を吐いた。
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