こじらせ女子の恋愛事情
「わ、わかりました。

すぐに会計を…」

カバンから財布を取り出そうとしたら、
「浜崎さん、デートの返事を聞かせてください」

松坂くんが声をかけてきた。

「お断りだって言ったでしょ。

それよりも早く食べなさい。

もう閉店だって言ったでしょ」

「お金に関しては俺が払うって言いました」

松坂くんはスーツの胸ポケットから財布を取り出すと、
「すみません、これでお会計を済ませてください」

1万円札を店員に渡した。

「はい、わかりました」

店員は松坂くんの手から1万円札を受け取ると、その場から立ち去った。

「ちょっと、勝手に余計なことしないでよ」

私は財布から1万円札を取り出すと、
「はい、おつりは私が受け取っておくから」

松坂くんに差し出した。
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