【完】君の指先が触れる度、泣き出しそうな程心が叫ぶ
ドアを閉めて、そのドアに寄り掛かり膝を抱える。
私の部屋のドアは、鍵は付いていなくとも外から入る時は押さないと開かない。だから、ここに座れば相当な力が無いと入れない。
誰にも会いたくない。顔も見たくないし、声も聞きたくない。どうせ心が独りぼっちなら、身体も存在も、全部独りぼっちにさせて。
今は母親も、蒼次郎も、大好きなタクでさえ、受け付けない。
タクの言っていたことは理解出来る。だけどどうして私が責められなきゃいけないんだって気持ちの方が大きいんだ。我が儘でしょう?でも、じゃああそこで私は気持ちを抑えて母親に笑えば良かったの?
涙も出ない。ただ、頭に独特の重たい何かが乗っかっている気がする。
昨日の事、夜の事、さっきの事。私の身体を疲れさせるには十分だった。
このまま目を閉じて、二度と目が覚めなければ良い。そしたら、母親との事も、蒼次郎への罪悪感や関係も、タクへの止められない想いも、もう手放して闇に沈む事が出来るのに。
私の部屋のドアは、鍵は付いていなくとも外から入る時は押さないと開かない。だから、ここに座れば相当な力が無いと入れない。
誰にも会いたくない。顔も見たくないし、声も聞きたくない。どうせ心が独りぼっちなら、身体も存在も、全部独りぼっちにさせて。
今は母親も、蒼次郎も、大好きなタクでさえ、受け付けない。
タクの言っていたことは理解出来る。だけどどうして私が責められなきゃいけないんだって気持ちの方が大きいんだ。我が儘でしょう?でも、じゃああそこで私は気持ちを抑えて母親に笑えば良かったの?
涙も出ない。ただ、頭に独特の重たい何かが乗っかっている気がする。
昨日の事、夜の事、さっきの事。私の身体を疲れさせるには十分だった。
このまま目を閉じて、二度と目が覚めなければ良い。そしたら、母親との事も、蒼次郎への罪悪感や関係も、タクへの止められない想いも、もう手放して闇に沈む事が出来るのに。