【完】君の指先が触れる度、泣き出しそうな程心が叫ぶ
epilogue
蛇行しながら闇の道を歩き続けた私に、光が差し込んだ。
切ない想いも、愛しい想いも沢山知ったし、それはこれからも多く知る気持ちかも知れない。
タク、私ね、今でもタクの指先が触れる度、泣き出しそうな程心が叫ぶんだ。
それはね、決して、悲しいからじゃなくて、泣き出しそうな程、身体が、声が、心が愛を叫びたくなるから。
愛しくて愛しくて、愛し過ぎて涙も零れ落ちそうだからなんだよ。
言葉の安売りはしたくないから滅多に言わないけど、だけど、私のそんな気持ち、きっと伝わってるよね。
誰かの心を想う事が得意な貴方になら、きっと……いや、絶対に。
『君の指先が触れる度、泣き出しそうな程心が叫ぶ・完』