春、あの子に恋をした。─年上彼女はどうですか?─

『あれ?』

私は疑問に思った。

いつもは誰もいない桜の樹のしたで、誰かが寝ていたからだ。

そーっと近づいてみると、その誰かが起きた。

『こんにちは!』

とりあえず、挨拶だけしておいた。

その誰かもムクッと起き上がって、

「ちわっす…。」

と、返事を返してくれた。

改めて顔を見ると、整った顔、程よい程度についた筋肉、極めつけは綺麗な茶色の髪だった。

これは世間でいう、イケメンだろう。

と、ボケーとしている間に、そのイケメンは
校舎の方へと行ってしまった。

『名前聞いとけば良かったな。』

そういえば、あんな顔学校でまだ見たことなかったなー。

そんなことを考えながら私は眠りに落ちた。

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