総長と女番長 ~ときどきお兄ちゃん~
さあ帰ろうと思い、制服を鞄にしまい、生徒会室を出た。
そこには何故か結城がいて…私を見て、
番長?と言った。
うん、似合ってるでしょ?と笑えば、もちろん、と返してくれた。
帰ろうと声をかけてくれた。
待っててくれたの?と聞いてみたんだけど…うつむいて答えてはくれなかった。
そんな結城に小さくありがとうと言うと、
結城は嬉しそうに笑った。
私たちは生徒会室を後にして歩き始めた。
私はまだこの時、生徒会室でどんな会話がされているのか知らなかった。
学校を出た私たち、嫌な気配を感じた。背後からものすごい気配だ。
結城も同じことを思ったのか、絶対振り返るなと言った。
けど、そういわれると振り返りたくなるのが人間…
私が振り返ろうとしたとき、結城は私の腕を掴んで、走り出した。
何?と言うと、蓬莱のやつだった。とだけ言われて私は理解した。
あ~あなるほど…そーゆうことか。
ありがとう、結城。
ゴメンね。巻き込んで…けど、これは私がケリをつけないといけないこと…
そう心で呟いて私は足をとめた。
そんな私を結城が不思議そうに見つめる。
私を誰だと思ってるの?結城
と私が言えば結城はばつ悪そうな顔して唇を噛み締めた。
大丈夫だよ。結城半分手伝って?と笑えば了解と返ってきた。
私たちは追いかけてくる蓬莱の奴らに向かい合うと声をかけた。
校門前で待ち伏せとはいい度胸してるなと…。
ここでビビるわけにはいかない。相手は目が生きていない…けど、そんなの私に関係ない。
潰すまでだと足を一歩前に出した。
その時、遠くから私を呼ぶ声が聞こえた。
浩紀兄さんだった。
浩紀兄さんを見た蓬莱の奴らは後ずさりし、逃げて言った。
お陰で私は戦わずにすんだ。
無事で何より…けがない?と聞いてくれた。
ありがとう、ちょっと戦いたかったのにー
とふざけると、笑われた。
その特攻服は明日のイベント衣装か?と言われて、そうだよ。それ以降も着ていいって許可もらった、と私が笑えば、
浩紀兄さんはそうか。と私の頭を撫でてくれた。
じゃあまた…と去っていって浩紀兄さんを見送った私と結城。
結城は私に誰アイツ?と言った。
なんて答えていいのかわからず、ちょっとねと言葉を濁した。
結城からはふーんとだけ返ってきた。
気になる?と聞いた。
ああ、と言ってくる。まあ、そのうち言うよ。今はまだ言わないと言うと、
ふーんと返ってきた
何だろう…この感じ、いつもより言葉数少なくない!?何か逆に意識してしまう。
私と結城は並んで歩いた。家について、ただいまーと中に入った。
あれ?何だろう…誰かいる?と思った瞬間、目に飛び込んできたのは、浩紀兄さんだった。
どしたの?と言った。
ご飯出来てるわよ。とお母さんに言われて、私とお母さん、そして、何故か浩紀兄さんは食卓についた。
お母さんが浩紀兄さんに声をかけた。
お父さん元気?と…。浩紀兄さんは渋い顔をしながらも、何とか持ちこたえました。今はまだ、病院で療養してます
と言った。
とりあえず良かった…。
そういえば、今日学校の近くであったよね?何してたの?と私が聞くと、
お前の学校、俺の母校なんだよ。今の会長の兄貴と同級生でな、ソイツも会長してたから、今でも交流があるんだ。で、もちろん、俺が番長よ?会長に指名してもらってたから…。
と浩紀兄さんは言った。
あ~あなるほど…そーゆうことか。
明日は来てくれるの?と言えば、もちろん、番長を守るために全力でフォローするよ。
と言ってくれた。心強い言葉。
覚悟は出来てるんだろ?と言われて、頷いた私。
誰を選ぶのか楽しみだよ。まぁ、もう答えは決まってるんだろうけど。
と笑ってくれた。
ほんとはすごくいい人なんだなあと思った。
そういえば、今日、蓬莱の奴ら、勝手に逃げたよね?あなた見て…
と私が言うと、あれなあ~俺は今でも伝説化してるらしいわ。蓬莱のヤツは俺にかなり潰されてんのよ。そのうちお前も伝説化するぞーと笑われた。
そーゆうことかあ…うん、納得かも…
お兄ちゃんには会った?と私が聞けば、
いや、会ってない。てか、会う勇気ないんだよね。今更出てきて兄貴ですなんて言ったらぶん殴られると思う。
と、浩紀兄さんは言った。
そうかも。結城のことも認めたくない人だもんな~。
けど、優しくていいお兄ちゃんだよ。いつか会ってね。
と私は言った。浩紀兄さんは大きく頷いた。
そこには何故か結城がいて…私を見て、
番長?と言った。
うん、似合ってるでしょ?と笑えば、もちろん、と返してくれた。
帰ろうと声をかけてくれた。
待っててくれたの?と聞いてみたんだけど…うつむいて答えてはくれなかった。
そんな結城に小さくありがとうと言うと、
結城は嬉しそうに笑った。
私たちは生徒会室を後にして歩き始めた。
私はまだこの時、生徒会室でどんな会話がされているのか知らなかった。
学校を出た私たち、嫌な気配を感じた。背後からものすごい気配だ。
結城も同じことを思ったのか、絶対振り返るなと言った。
けど、そういわれると振り返りたくなるのが人間…
私が振り返ろうとしたとき、結城は私の腕を掴んで、走り出した。
何?と言うと、蓬莱のやつだった。とだけ言われて私は理解した。
あ~あなるほど…そーゆうことか。
ありがとう、結城。
ゴメンね。巻き込んで…けど、これは私がケリをつけないといけないこと…
そう心で呟いて私は足をとめた。
そんな私を結城が不思議そうに見つめる。
私を誰だと思ってるの?結城
と私が言えば結城はばつ悪そうな顔して唇を噛み締めた。
大丈夫だよ。結城半分手伝って?と笑えば了解と返ってきた。
私たちは追いかけてくる蓬莱の奴らに向かい合うと声をかけた。
校門前で待ち伏せとはいい度胸してるなと…。
ここでビビるわけにはいかない。相手は目が生きていない…けど、そんなの私に関係ない。
潰すまでだと足を一歩前に出した。
その時、遠くから私を呼ぶ声が聞こえた。
浩紀兄さんだった。
浩紀兄さんを見た蓬莱の奴らは後ずさりし、逃げて言った。
お陰で私は戦わずにすんだ。
無事で何より…けがない?と聞いてくれた。
ありがとう、ちょっと戦いたかったのにー
とふざけると、笑われた。
その特攻服は明日のイベント衣装か?と言われて、そうだよ。それ以降も着ていいって許可もらった、と私が笑えば、
浩紀兄さんはそうか。と私の頭を撫でてくれた。
じゃあまた…と去っていって浩紀兄さんを見送った私と結城。
結城は私に誰アイツ?と言った。
なんて答えていいのかわからず、ちょっとねと言葉を濁した。
結城からはふーんとだけ返ってきた。
気になる?と聞いた。
ああ、と言ってくる。まあ、そのうち言うよ。今はまだ言わないと言うと、
ふーんと返ってきた
何だろう…この感じ、いつもより言葉数少なくない!?何か逆に意識してしまう。
私と結城は並んで歩いた。家について、ただいまーと中に入った。
あれ?何だろう…誰かいる?と思った瞬間、目に飛び込んできたのは、浩紀兄さんだった。
どしたの?と言った。
ご飯出来てるわよ。とお母さんに言われて、私とお母さん、そして、何故か浩紀兄さんは食卓についた。
お母さんが浩紀兄さんに声をかけた。
お父さん元気?と…。浩紀兄さんは渋い顔をしながらも、何とか持ちこたえました。今はまだ、病院で療養してます
と言った。
とりあえず良かった…。
そういえば、今日学校の近くであったよね?何してたの?と私が聞くと、
お前の学校、俺の母校なんだよ。今の会長の兄貴と同級生でな、ソイツも会長してたから、今でも交流があるんだ。で、もちろん、俺が番長よ?会長に指名してもらってたから…。
と浩紀兄さんは言った。
あ~あなるほど…そーゆうことか。
明日は来てくれるの?と言えば、もちろん、番長を守るために全力でフォローするよ。
と言ってくれた。心強い言葉。
覚悟は出来てるんだろ?と言われて、頷いた私。
誰を選ぶのか楽しみだよ。まぁ、もう答えは決まってるんだろうけど。
と笑ってくれた。
ほんとはすごくいい人なんだなあと思った。
そういえば、今日、蓬莱の奴ら、勝手に逃げたよね?あなた見て…
と私が言うと、あれなあ~俺は今でも伝説化してるらしいわ。蓬莱のヤツは俺にかなり潰されてんのよ。そのうちお前も伝説化するぞーと笑われた。
そーゆうことかあ…うん、納得かも…
お兄ちゃんには会った?と私が聞けば、
いや、会ってない。てか、会う勇気ないんだよね。今更出てきて兄貴ですなんて言ったらぶん殴られると思う。
と、浩紀兄さんは言った。
そうかも。結城のことも認めたくない人だもんな~。
けど、優しくていいお兄ちゃんだよ。いつか会ってね。
と私は言った。浩紀兄さんは大きく頷いた。