総長と女番長 ~ときどきお兄ちゃん~
お昼休み私と結城はなぜか一緒にご飯を食べた。

今から行くか?ー結城。

早い方がいい…けど、授業どうする?

私は考えた。よし、こうしよう。

一人で行ってカタつけてきて…。私が出る幕じゃないだろう…。

いや、待てよ…アイツは所詮族だよな?

私が行くべきか。

うん。そうだな、そうしよう。

結城、わりぃが今回は引っ込んどいてくんねぇか?エンスパイアは私が潰すー

意気込んで言ってみた。

は、一人で出来んのかよ、女が…

なめられたものだ。私を誰だと思ってる、このクソが…

放課後になり、教室を飛び出した私はエンスパイアのところに向かった。

エンスパイアは有数の不良高…。着くや否や、かなりの人数が待ち構えていた。


ほう、一人で乗り込んで来るとはいい度胸してんね、銀髪のねぇーちゃん。


クソくらえだ。バカは片付けるのみ…よし、先手必勝か?一人の訳ねーだろと心のなかで叫んでみた。


よし、お前ら、やれと私は叫んだ。10数人のしもべたちに。



大乱闘が始まった。手加減など一切ない両者の激しいぶつかり合い…。

気を抜けばすぐに負けてしまいそう…


けど、こんなところで終われない私たち。


キチンと礼は返させてもらうため、やった張本人をボコボコにしてやった。
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