総長と女番長 ~ときどきお兄ちゃん~
翌朝、学校に着くと、私はみんなに道を開けられて銀色の長い髪をなびかせて颯爽と真ん中を歩いた。
異様な空気が周りを包む。何事だ?大したことをした記憶はない。
けど、明かに空気がおかしい…
いつもと変わらないのは結城が普通に話しかけてくることくらい。
コイツ、空気読めないのか…
いや、待てよ…もしかして…わざと空気読まないのか…どっちだ!?
おはようー
いつもの変わらない結城の挨拶。
今日はそれさえも異様に感じる。
何なんだ…この異様な空気感。
周りを見渡すが特に変わってる様子はない。が…不思議と私の歩く道が開けられている。
昇降口に足を踏み入れたとたん、ものすごい足音が近づいて来た。
ふと、顔を上げたらそこには会長がいた。
何事だ…?とはてなマークを頭中に飛ばしていると、
昨日はずいぶんハデに暴れてくれたみたいだね~と笑顔で言われた。
何言ってやがる、コイツ…
まぁ、キミのことを認めざるを得ないんだよね…と訳のわからないことをほざかれた。
結城が、番長ーと叫んだ。
私、絶句。
番長として認められたってこと!?生徒会様から…?
マジ?ヨッシャー!
思わずガッツポーズ。
結城が言った。
はたで見てたんだけどかっこよかったよ!!って。
何、いきなり…そんなこと言うの?
動揺するわ…私。
顔も赤くなってそう…。
結城はそんな私を気にすることなく、教室に入っていった。
私は後を追うように教室に向かった。
席に着いた私、
一時間目から大嫌いな数学…。また数式が呪文のように聞こえて…まぶたが重くなり、机に突っ伏した。そして、そのまま授業は終わっていった。
前よりうざくは無くなったが相変わらずうざい結城。
授業中に騒ぎ過ぎるコイツを何度睨み付けたことか…。
気にしていない結城に腹が立ち、授業中にも関わらず、
てめぇ、うっせぇんだーよ!目障りだ。失せるか、大人しく授業受けろや!!
と私はぶちギレ、机を蹴飛ばしていた。
あーあやっちまった。
そんなこと今更思っても仕方ないか…。
結城は大人しくなったが、案の定、私は休み時間にこっぴどく教師に説教された。
説教と言われても、教師が勝手に吠えてるに過ぎない。
私の嫌そうな顔を汲み取ったのか、どうやら諦めてくれたようだった。
教室に戻ると結城に喧嘩を売られてしまった。
って…授業中に喧嘩売ったのは私か…と思いながら、結城の言い分を聞いてやろうと思う。
寝てるやつに切れられる筋合いないと胸ぐらをつかまれた。
私は思わず言いそうになった。睡眠の邪魔するなと…。
けど、相手は結城、そんなこと通じるような相手じゃない。
しかもコイツは今、冷静に考えられなくなってる。そして、私の胸ぐらをつかんでいる。
どーしよう。殴るか?蹴飛ばすか…?それとも…投げるか…
そうしているうちに時間だけは過ぎていき、チャイムがなった。
結城は私から手を離して、席に着いた。
とは言っても相変わらず騒いでやがるし、私は寝てる。
教師が何も言わないのが不思議なくらいだ。
そうこうしながら気づけば午前中の授業があっという間に終わっていた。
ランチたいむ。
相変わらず、結城は私の隣にワザワザ来てお弁当を食ってる。
あー、うざい…唯一の楽しみ、お母さんのお弁当なのに、邪魔しないでほしい…
食い終えると、なぜか結城は去っていく。
コイツ…もしかして、一人で飯食いたくないからワザワザ私のところに来ているのか?
他のやつを見れば一緒に食べながら笑っておしゃべりを楽しんでる…
ホントにただ寂しいやつなのか?
そう思うと何だか少し切なくなった。
可哀想…思わず同情してしまった。まぁ、そんなこと言わないけど…。
異様な空気が周りを包む。何事だ?大したことをした記憶はない。
けど、明かに空気がおかしい…
いつもと変わらないのは結城が普通に話しかけてくることくらい。
コイツ、空気読めないのか…
いや、待てよ…もしかして…わざと空気読まないのか…どっちだ!?
おはようー
いつもの変わらない結城の挨拶。
今日はそれさえも異様に感じる。
何なんだ…この異様な空気感。
周りを見渡すが特に変わってる様子はない。が…不思議と私の歩く道が開けられている。
昇降口に足を踏み入れたとたん、ものすごい足音が近づいて来た。
ふと、顔を上げたらそこには会長がいた。
何事だ…?とはてなマークを頭中に飛ばしていると、
昨日はずいぶんハデに暴れてくれたみたいだね~と笑顔で言われた。
何言ってやがる、コイツ…
まぁ、キミのことを認めざるを得ないんだよね…と訳のわからないことをほざかれた。
結城が、番長ーと叫んだ。
私、絶句。
番長として認められたってこと!?生徒会様から…?
マジ?ヨッシャー!
思わずガッツポーズ。
結城が言った。
はたで見てたんだけどかっこよかったよ!!って。
何、いきなり…そんなこと言うの?
動揺するわ…私。
顔も赤くなってそう…。
結城はそんな私を気にすることなく、教室に入っていった。
私は後を追うように教室に向かった。
席に着いた私、
一時間目から大嫌いな数学…。また数式が呪文のように聞こえて…まぶたが重くなり、机に突っ伏した。そして、そのまま授業は終わっていった。
前よりうざくは無くなったが相変わらずうざい結城。
授業中に騒ぎ過ぎるコイツを何度睨み付けたことか…。
気にしていない結城に腹が立ち、授業中にも関わらず、
てめぇ、うっせぇんだーよ!目障りだ。失せるか、大人しく授業受けろや!!
と私はぶちギレ、机を蹴飛ばしていた。
あーあやっちまった。
そんなこと今更思っても仕方ないか…。
結城は大人しくなったが、案の定、私は休み時間にこっぴどく教師に説教された。
説教と言われても、教師が勝手に吠えてるに過ぎない。
私の嫌そうな顔を汲み取ったのか、どうやら諦めてくれたようだった。
教室に戻ると結城に喧嘩を売られてしまった。
って…授業中に喧嘩売ったのは私か…と思いながら、結城の言い分を聞いてやろうと思う。
寝てるやつに切れられる筋合いないと胸ぐらをつかまれた。
私は思わず言いそうになった。睡眠の邪魔するなと…。
けど、相手は結城、そんなこと通じるような相手じゃない。
しかもコイツは今、冷静に考えられなくなってる。そして、私の胸ぐらをつかんでいる。
どーしよう。殴るか?蹴飛ばすか…?それとも…投げるか…
そうしているうちに時間だけは過ぎていき、チャイムがなった。
結城は私から手を離して、席に着いた。
とは言っても相変わらず騒いでやがるし、私は寝てる。
教師が何も言わないのが不思議なくらいだ。
そうこうしながら気づけば午前中の授業があっという間に終わっていた。
ランチたいむ。
相変わらず、結城は私の隣にワザワザ来てお弁当を食ってる。
あー、うざい…唯一の楽しみ、お母さんのお弁当なのに、邪魔しないでほしい…
食い終えると、なぜか結城は去っていく。
コイツ…もしかして、一人で飯食いたくないからワザワザ私のところに来ているのか?
他のやつを見れば一緒に食べながら笑っておしゃべりを楽しんでる…
ホントにただ寂しいやつなのか?
そう思うと何だか少し切なくなった。
可哀想…思わず同情してしまった。まぁ、そんなこと言わないけど…。