ハロウィンにて
 やっぱり、少し騒がしいな。

 パーティーだから、そりゃそうか。

 ドレスコードとかないから、よかったけど。










「野井さん、昨日はどうも」

「あ、どうも。あなたも、招待されてたんですね」


 急に、声を掛かられ振り向いたら、昨日の営業の人だった。


「はい。御社から、弊社の私宛に、招待状が送られてきました。一人、同伴可だったので・・・・」

「御社とか弊社とか、今日の俺には、そんなに堅苦しい言葉、使わなくていいですよ」

「でも・・・・」

「いいって」

「では。さっきの話の続きなんですけど・・・・」

「あ、うん」

「同伴可だったので、次回からの担当を連れてきました。高野です。っと、高佐〜」

 横にいるはずの、高佐という人が、どこかに行ったらしい。

 大丈夫なのか。この会社。







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