パレット 〜White Story〜
第2章
次の日から陽斗と深優は放課後、ファミレスで早速作戦会議を始めた。

「ねぇ、何かいいアイデアない?マサと杉野さんの距離を一気に縮める方法とか…」

『そんなの難しいだろ…あの2人、共通点ねぇし。厳しいよなぁ…』

テーブルに肩肘を付き、メロンソーダを啜りながら陽斗は呟いた。

「ちゃんと考えてるの?難しいからこうしてあたし達が作戦考えてるんでしょ!バカ!」

吐き捨てる様に深優が言った。

『お前…すぐ切れるなよ。俺だってさ、マサの為に色々考えてるんだからさ。そんなだから彼氏出来ないんだぞ!』

陽斗が笑顔でそう言うと、深優は負けじと言い返した。

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