病み姫アリスの華麗なる日常
第一章 華麗なる入部
スクールカースト
スクールカーストというものを聞いたことがあるだろうか?
もしかしたら初めて耳にする言葉かもしれない。
だけど、断言する。
あなたもかつて(あるいは現在進行形で)この理不尽な社会の縮図に属していたのだ。
学校は、社会の縮図である。ピラミッドの最上部に君臨するのは 成績、ファッション、外見、スポーツ‥それらを有している特権階級の者たち。
その次は、王者の後光にあやかりながら、自分たちもまた特権階級であると信じて疑わないとりまきのコピーたち。
その次に位置するのは大多数の可もなく不可もない平均的な者たち。
階級争いに巻き込まれることが少ない層でもあり一番平和といえるだろう。
そして、最下層は
空気のようにいないものとして扱われる存在。
彼らは、もはや空気であるので、どれだけ奇抜なかっこうをしていようが 突飛なことをしていようが あまり誰も気にしない。
だが、
同時に彼らはけっしてカースト上位の者と交じることはない。 けっして。
この物語は そんな学園ピラミッドの最下層に生きるものたちの
愛(!?)と笑い(!?)のサバイバル物語である。
でも、ほら。ちょっと気を抜けば
いつあなたも転がり落ちるかわかりませんよ?
さあ、奴隷たちの日常を少しのぞいて見ましょうか…