僕の彼女がジャニヲタな件

ワーワー…



今日の席は1階通路横。

んー初日は見学だけでええか。

GWに団扇作って、千秋楽にはヲタ友と入って…



ピロリン♪



｢…大毅？｣

本番前にスマホとか余裕やな…笑

【1部終わったら渡したいもんあるから、裏口来て】

…は！？

しょ、しょ、しょ、松竹の裏口から！？

てか渡したいもんって何や？

｢…りょ、了解っと…｣

返信を返した数秒後に、コンサートが始まった。

きゃああああああ！！！！！！

淳太様とてるしが出てきて歓声が沸いた。

…あっ。

ともく〜ん♡

とも君と共に、大毅が出てきた。

…とも君だけ芸能人に見えて、大毅は普通の友達のように感じた。

｢…一応告られたんか、私｣

一緒におった時も実感無いのに！こんな舞台とかにおるともっと実感が無かった。



ワーワー…




-2時間後-



公演が終わり、退場の時。

スタッフさんに呼び止められ、私は関係者以外立ち入り禁止の場所へ連れられた。

｢｢え、何々？｣｣

｢｢あの子関係者なん？｣｣

…ぎゃ。

これは誰かが私のことをツイートして某鳥さん大炎上なパターン…

｢…ま、えっか｣



カツカツ…



｢こちらでお待ちください｣

松竹内とは思えん、初めて来た場所。

こんなとこあったんや…笑

スタッフさんやお偉いさんみたいな人しか通らんかった。

｢……｣

アウェイ。

完全マイウェイならぬ完全アウェイ。

｢あ、おった！｣

｢おった！ちゃう！！｣

｢は？何怒ってんねん？｣

ぬぐぐ…

大炎上したらコイツのせいや。

……

ほっそいなぁー。

タンクトップ姿で首元とか汗かいてて…


…ごくっ。


｢何、渡したいもんって…｣


ピラッ


｢…？何これ｣

｢プラネタリウムのチケット！｣

｢ほんまに！？｣

チケットを私に見せた。

｢星とか好きって聞いたから…｣

｢あ、ありがとっ！｣

めっちゃ嬉しい…♪

｢…そん時に返事聞かせてくれん？｣


ドキッ…


｢う、うん…｣

その時の私は、とも君ではなく大毅で頭がいっぱいやった。