僕の彼女がジャニヲタな件
番外編
私の彼氏は…。

はにかんだ笑顔がめっちゃかわええし、いつも私の予定に合わせてくれて、何でも言うこと聞いてくれる素敵な彼…

ではなく!

「おいっ。何で電話出えへんのや?」

「あ、ごめんなさい…部屋で少クラ見てで電話気付きんかってん!」

「はぁ。お前なぁ…」

デートの日は急な仕事。

電話は基本あっちから。

LINE1日10分。

「…ふざけんなよ」

「しゃーないやん、淳太に言われたんやから」

出ました。

ほら。

淳太…

淳太…

お前はオカンかよ!

「もぅええわ。浮気したるから」

「はぁ?」

…てことで。

「うわっ!ほんまに来たんや?」

わっ。

わっ。

うわあああああああ!!!

と、と、と、ともく…♡

「お、お邪魔しま~す…」

小瀧に相手を紹介してもらうことになった…

のにっ!


まさかの!?


じ、じじじ自担ッ!!!


「どーぞ、なべちゃん♪」

まさか自担の家に上がれる日が来るなんて……!!!(号泣)

ジャニヲタやっててよかったし…。

大毅の彼女でよかった…。

「ほぉー?シゲと喧嘩したんか?」

「え?…喧嘩っていうか…」

大毅が悪いんやって。

LINE一日10分ってなんなん!?

受験生でもありえへんわ。

「ふーん…で?」

「俺のファンなん…やんな?」

「は、は、はい…」

ここまで来といて私は思った。

繋がり目当てで、ヤツ(大毅)と付き合ったと思われへんか。

ぐぉぉぉ…出待ちよりタチ悪いぃ…

「はは、笑。こんな奇抜チビのどこ好きんなったん?」

…まぁ。

親からもさんざん「趣味悪いなー」って言われ続けたけども。

「自分の好きなもん、好きって言い通してるん素敵やなぁ…って」

髪色何回変えても、ピアス何個開けても、ともくんが好きやなぁ…。

「…俺の彼女んなる?笑」

「はいっ!」

…あ、あああかんっ!!

条件反射で返事してもうたがな…

えっ!?

今私、彼女になるって言われた??

束縛してもええから1日だけでも…

「プッ。クククッ、なべちゃんバカやー。冗談やで?笑」

「…ですよねー…ホッ」

あかん。

大毅、これは浮気ちゃうでーーー!!!

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