3年後の約束。


私は買い物を済ませ、向井が買い終わるのを待った。


向井「おまたせ。」


向井は嬉しそうに、いまどきこんなものあるんだと思うような骨付き肉を持って帰ってきた。


私「行こっか。」


隣で向井がおいしそうに肉を食べながら歩いている。

それを眺めていた私に、

向井「食べる?」

私「え!!?」

私は驚きを隠せない。

向井は食べかけの肉を普通に差し出してきた。


こいつは間接キスとか気にしないんだろうか…。
気にしてる私もきもいけど…。

私「食べる…。」

向井「ん。」

断るのもなんだし、おいしそうだったので、私は恥ずかしいと思ってるのがバレないように、一口もらった。

おいしい。

なぜか私は変に意識してしまう。

そりゃあ、パパ以外の男の人とこんなことはしないからだろうと思った。




唯と啓が並んでいるところへ戻り、無事にジェットコースターに乗ったが、向井の顔は案の定、放心状態だった。


< 12 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop