3年後の約束。
中学3年生。


私は気づいたら中学3年生になっていた。


それなりに男の子と付き合ったりしていたが、好きな人ではない、肩書きだけの付き合いであまり楽しかった思い出はない。


本気の恋ってどんなんなのかな…。

とは思いつつも、世の中はつまらないと思っている私。


隣の席の男子にも上辺程度の対応。

私はひねくれ者だと自分でも自覚はある。


そんなつまらない日々を過ごしていた私には仲の良い友達ができた。


それは長坂唯(ながさか ゆい)。
私とは正反対とも言える、活発で明るい、可愛い顔をした女の子。

唯とはいつも一緒にいてバカなことをしていっぱい笑った。
唯といるようになってから私のつまらない毎日は変わっていった気がした。


そんなある日のこと。


唯「ねえ遥希!もうすぐうちら卒業じゃん?卒業祝いでどっか行かない?」

私「お~、いいね、たのしそう。」

唯「だよね?!よし!決まり!」


今までの私だったら面倒くさくて断っていたが、自然と行きたいと思った。


唯「ほかに誰誘おうか?」

私「誰でもいいよ。」

唯「え~。じゃあ~、啓と遊太は?」

私「別にいいよ。」


なんでそのメンバーなのかというと同じクラスで気がつけば集まってよくしゃべったりしているからだ。


岡田啓(おかだ けい)と向井遊太(むかい ゆうた)。

啓は見た目は背が低めだがまあまあな顔立ち。
少しヤンチャなやつで先生によく怒られている。
勉強はやらない主義らしい。
でも友達思いでいいやつだと思ってる。

向井は本当に自由なやつで普段何を考えているのか私にもわからない。
バレーをやっていて背は高く、キャプテンを務める部活一筋の男。部活バカってやつ。


そんな二人も含めた男女4人で卒業祝いをするらしい。






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