3年後の約束。
オーバー。



唯と別れてからまっすぐ家に帰り、もう遅かったのでお風呂に入って部屋でごろごろしていた。


すると、

ピロロロロン ピロロロロン~♪

電話がかかってきた。

誰だよこんな遅くに。

!!!!

遊太だ…。


こいつは自分が友達とお泊りをしているとき、友達にも私にも構わずになぜか電話をしてくる。

とくに話す内容もないのに。

いつもならなにも考えずに出るが、今日は違う。

そう。

唯に言われて自覚してしまったからだ。

電話に出るのに戸惑う。

どうしよどうしよ!

なんて出ればいい?!
なにを話せばいい?!

落ち着け、遥希。
いつもどおりだ。

ふぅ…。


よし!!


私『も、もしもし。』

遊太『遅い。もっと早く出ろ。』

私『な、なにその言い方。よそ事してたの。』

遊太『ふーん。』

むかつくけど平常心…。

私『またお泊りですか?』

遊太『うん。』

私『今日は誰とですか?』

遊太『その敬語やめろ。誠也(せいや)っていうバレークラブの友達。』

私『へ~。全然知らんわ。』

遊太『でしょうね。』


慣れてきた。

意外と私平気だ。

なんか声聞いてると落ち着くし。


『はじめまして!』


うわ!

急に聞いたことない元気な声がケータイから聞こえてびっくりした。


私『は、はい…。』

私は返事だけすると…

誠也『ごめんね驚かせちゃって。誠也です!遊太とはバレー友達で仲良くしてます!』

私『は、はじめまして。遥希です。』

誠也『遥希ちゃんよろしくね!いつも遊太から話し聞いてるよ~(笑)』


え?!

遊太私の話してるの…?

嬉しいというか照れるというか…///


私『そうなんですか?あの、どんな…///』

誠也『学校の上履きを左右反対ではいてたこととか!(笑)』

私『んなっ!!!!?!』


なんという恥ずかしくてくだらん話をしてくれとるんじゃあいつは!!!

前言撤回。


遊太『っくくくくく(笑)』

かすかに遊太の笑い声が聞こえる。


私『おい!遊太!お前そんなエピソード言わなくていいから!』

誠也『いいじゃん、かわいくて(笑)遊太から話を聞いてて遥希ちゃんすごい可愛い子だなって思うよ。』

私『全然可愛くないです!恥ずかしいだけです!』


あ~、ほんとに恥ずかしい。

知らないところでこんな辱めにあっていたとは。


誠也『それと、敬語じゃなくていいからね?』

私『わ、わかった。』


私、人見知りだからなあ。

だいじょうぶかな。

































































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