3年後の約束。
その次の日のお昼休憩にまた気がつけば4人で集まっていた。
唯「ねえねえ!卒業旅行どこ行く?!どこ行く?!」
啓「う~ん、遊園地とかは?」
唯「いいねそれ!行きたい!」
遊園地か~。私は絶叫マシーンが大好きだったので全然良かったのだが…。
向井「俺、乗り物乗れないんだけど。」
唯「そんなの知らない。行くって言ったら行くの。」
向井「はい…。」
向井乗り物乗れないんだ。意外。
だが、唯が行きたいという理由で向井の意見はまったくの無視。
まあ仕方ない。
ここでは唯の言うことは絶対だ。
唯「いつにしようか?」
啓「卒業式の次の日とかは?」
私「あ、ごめん。その日は用がある。」
啓「じゃあ、お前だけ来なきゃいいじゃん。」
私「は?」
いやいやいやいや。
待てよ。なんでそうなるんだよ。
どうした急に。急すぎる。
私はその日、離れて暮らしている母に会うという大事な約束がある。
母には滅多に会えない。
なのに、日にちずらそうとかそういう発想はないわけ?
あー、むかつく。
私「トイレ行ってくる。」
唯「遥希!!」
私はわけがわからないのとイラつきでその場をあとにした。
すると、唯があとから追いかけてきた。
唯「あんなこということないのにね!遥希、大丈夫?」
私「うん。」
唯「唯があとでボロクソ言っといてあげるからね!」
そうやって唯は励ましてくれた。
なんで啓はあんなことを言ったんだろうか。
まあ、いいか。