3年後の約束。


お昼休憩が終わり、私達は教室に戻った。


授業が始まり、普通に受けていると、席が後ろの向井が話しかけてきた。


向井「お前大丈夫か。」
と小声で無愛想に言ってきた。

私「うん、平気。」

向井「お前KYだな。」

私「は?」

いきなりわけのわからないことを言われ、唖然とする私。

私「なにそれ。空気読めないってこと?」

向井「ちがう。かなり病んでるってことだ。」

私「はい?」


まさに意味不明。私病んでるようなことしました?
本当にこいつの考えていることはわからない。

でも私はそのわけのわからないことを言われて、自然と笑っていた。


先生「坂口!うるさいぞ!」

私「す、すみません…。」

一人で笑ってる変な子みたいになってる私は先生に怒られた。

向井は「バーカ。」といたずらっぽく笑って言った。


向井なりの励ましだったのかな…。
私はそう受け止めておいた。





授業が終わると、啓が私のところにやってきた。


啓「さっきはごめん。早く行きたくて…その…。」

え?1日でも早く行きたくて私あんなこと言われたの?

なにそれ。ほんとにガキだわ、こいつ。
でも、それが啓らしくて私は笑って思わず吹きだしてしまった。

私「いいよいいよ。ごめんね?その日無理で。その次の日でもいいかな?」

啓「全然いいよ!ありがとう!全然いいよ!」
啓は嬉しそうに言っていた。


唯「じゃあ、その日で決まりね!めでたしめでたし!」

唯がいつの間にかいて、うまくまとめてくれた。


あとは卒業を迎えるだけである。



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