3年後の約束。
卒業式。
卒業式当日。
もう式典は始まり、今は長ったらしい校長の式辞の最中。
真剣に聞いている人は少ないだろう。
そんな中、私はいろんな中学校生活を思い返したりしていた。
最後の卒業生の歌になった。
歌う曲はEXILEの『道』。
私はこの歌を練習するまで知らなかったけど、卒業式にすごく合っている。
みんな歌い始めたと同時に泣きだしていた。
グスグスとすすりながら歌っていた。
私も少し涙目になっていた。
歌い終わり、卒業生退場になる。
退場するときにみんなの顔がよく見える。
唯と啓の顔を見ると、目を真っ赤にしてぐちゃぐちゃに泣いていた。
そして向井の顔を見てみると…
泣いてる!え!びっくり!
私は泣いている向井の顔を見て驚いた。
絶対泣くタイプじゃないと思ってた。
退場をして教室に戻り、担任の最後の話をして解散となった。
解散したあとはみんななかなか帰らずにずっと写真を撮っている。
唯「遥希~!啓~!遊太~!4人で写真撮ろうよ!」
唯が大きな声で呼んだ。
何気4人で写真を撮るのは初めてかもしれない。
唯「はい!チーズ!」
4人で校門の前で撮った。
そのあとはそんなに長く話さずに私達は解散することになった。
すぐ会えるもんね。
唯「じゃあ、明後日ね!遅刻しないでよ!」
啓、向井、私「お~う。」
3人で口を揃えて返事をした。