3年後の約束。
卒業プチ旅行。
卒業式から2日経ち、卒業旅行の日。
旅行って言っても、日帰りだからプチ旅行かな。
電車とバスで行くため、私は朝6時に起きた。
準備をして家を出ようとすると、
『ピンポーン』
とインターホンがなった。
誰だよこんな朝早くに。
私「はーい。」
と出てみると、外には自転車に乗って向井が待っていた。
私「あれ?なんでいるの?」
向井「迎えに来た。」
私「約束してたっけ?」
向井「してないけど。だめなの?」
私「いや、だめじゃないけど…。」
なぜかわからないけど向井が迎えに来た。
いや、別にダジャレでこんなつまんないこといったわけじゃないよ。
それくらい唐突すぎてびっくりしてる。
なんでだろう…嬉しいけども…。
向井「早く行くぞ。」
私「う、うん。」
私はあまり理解ができないまま向井と一緒に駅へ向かった。
到着したときには唯と啓はもう駅のホームにいた。
唯「も~!遅いよ~!ギリギリ!」
私「ごめんごめん。」
私は怒っていた唯に謝った。
改めてみんなの私服見るの久しぶりだな。
普段は制服だったからなんか新鮮だ。
唯はすごい可愛いし、啓も向井もかっこいい。
なんだか照れくさい。
そんなことを思いながら電車に揺られていた。
大きい駅に着き、遊園地へ向かうバスに乗り換えた。
席は二人ずつの席だ。
てっきり私は唯の隣と思っていたのだが…
なぜか唯は啓の隣に座った。