恋がしたい。ただ恋がしたい。
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「…で?どうなの?同棲生活は?順調なの?」
「同棲は紫でしょ?私は同居よ、ど・う・きょ。…まぁ、順調ですけど。」
裕介くんと『同居』(決して同棲ではない。)生活を始めて三週間が経った。
私は几帳面な性格なので、家族以外の他人との生活には結構なストレスを感じてしまう。最初はその事ばかりを心配していたのだけど、いざ一緒に暮らしてみたら、裕介くんとの生活は驚くほど快適だった。
当初懸念していた男女のアレコレ…なんてものは微塵も無かったし。
最初に3人で暮らしていた時間があったから、お互いの生活ペースをだいたい把握していたのが良かったのかもしれない。
そして友達としての付き合いも長いので、プライバシーとか、立ち入って欲しくない所の線引きがわざわざ話し合わなくてもお互いに何となく察する事ができた。
…これは私と裕介くんの気が合うって所が大きいような気がするけど。
リビングやお風呂場、洗面所、トイレなんかの共同スペースも使う時間がかち合わないっていう所もいい。
朝の支度に時間がかかるほうではないけど、忙しい時間帯にパタパタと同じようにリビングで動かれたり、洗面所を使いたいのに…って時にふさがってたりしたら、毎日決まった時間に同じ手順で支度をしたい私は、それだけでストレスを感じていただろうと思う。
実際、亨と同棲のような生活をしていた時は、その事がもの凄いストレスだったのだ。