小さな恋のメロディ
『プレミアムカード』
を求めてカードを買い続け、当たらなかったとき、子供はどうするのだろう?
そこには『プレミアムカード』なんてないのかもしれないと諦める?
それでも買い続けるのだろうか?
私はお金がある限り、買い続けるだろう。
でも、
結婚が決まってる私にとって、“好き”と言う感情は必要ないのかもしれない。
そう思うと、里中と付き合ってることさえ無駄に思えた。
そして私は、別れの電話をした。
次の日学校に行くと、クラスは又私の噂話しで持ちきりだった。
そんな中、大野哲平が私に言った。
「お前又別れたの?」
「だからなに?」
「次は誰と付き合うの?」
「アンタには関係ない」
大野哲平は私を睨んで言った。
「俺、お前みたいな女、大嫌いだ」
そして席に戻る……。
クラスの女は、クスクスと笑っていた。
大野哲平に嫌われようが好かれようが、どうでもいい。
どうでもいいはずなのに……。
“大嫌いだ”
その言葉が私の胸に突き刺さったまま、頭の中をグルグルと回っていた……。