小さな恋のメロディ
「哲平!」
「……ん?」
「ご飯食べよ」
「おう」
哲平と私はお弁当を広げて、一緒に食べた。
「なんか急に元気じゃん?」
「まぁね」
私が笑うと、哲平が嬉しそうに笑った。
そして又、ふたりでCDを聞く。
「ねぇ、みぃちゃんはどうなったの?」
「あぁ、陽子が飼ってるから大丈夫だよ」
「みぃちゃんにも家族ができたんだ?よかったね」
「……お前さ、ちょっとは妬けよ」
「ないない」
そう言って笑う私を見て、哲平はちょっとふてくされていたけど、私は今、すごく幸せだから嫉妬なんてしないんだ。
すごく、幸せだから……。