小さな恋のメロディ
アパートに帰ると、今度はコンビニに行き日用品とお弁当を買うと、仕事の案内本を持って帰った。
コンビニ弁当を食べながら哲平が言う。
「テレビ、もう少し我慢してな」
「私は無くても大丈夫だよ」
笑顔で言う私に向かって、哲平は言った。
「俺、すぐ働くから…。ごめんな」
「私も働くよ」
「お前はいいんだよ」
「でもっ…」
哲平は何も言わずに優しい顔で笑う。
そんな哲平を見て、今まであった不安が安心へと変わった。
でも二人の生活は、そんなに甘くは無かった……。
翌日、頼んでいた電化製品が一気に運ばれて来た。
私達は足りない物と食材を買いに行き、今日から自炊をすることにした。
「これ、どうやって使うの?」
私のこの質問が、何度も繰り返される。
そう…。
私は洗濯機も炊飯器も使った事がない…。
ガスレンジや包丁は家庭科で少し触った程度だった。
勉強は出来ても、日常生活に必要な事は何も分からない…。
そんな私に哲平はビックリしながらも、一つずつ丁寧に教えてくれた。
親から離れた今、今までやって来た勉強が、全て無駄に思える。
家事に英語や数学なんて、何の役にも立たない…。
コンビニ弁当を食べながら哲平が言う。
「テレビ、もう少し我慢してな」
「私は無くても大丈夫だよ」
笑顔で言う私に向かって、哲平は言った。
「俺、すぐ働くから…。ごめんな」
「私も働くよ」
「お前はいいんだよ」
「でもっ…」
哲平は何も言わずに優しい顔で笑う。
そんな哲平を見て、今まであった不安が安心へと変わった。
でも二人の生活は、そんなに甘くは無かった……。
翌日、頼んでいた電化製品が一気に運ばれて来た。
私達は足りない物と食材を買いに行き、今日から自炊をすることにした。
「これ、どうやって使うの?」
私のこの質問が、何度も繰り返される。
そう…。
私は洗濯機も炊飯器も使った事がない…。
ガスレンジや包丁は家庭科で少し触った程度だった。
勉強は出来ても、日常生活に必要な事は何も分からない…。
そんな私に哲平はビックリしながらも、一つずつ丁寧に教えてくれた。
親から離れた今、今までやって来た勉強が、全て無駄に思える。
家事に英語や数学なんて、何の役にも立たない…。