私だけの王子様
有山くんは下に落ちていた眼鏡をかける。
その眼鏡をかけただけでまるで別人。
なんか凄い真面目そうな子にみえる。
「なに?その眼鏡!似合わないよ。」
あたしは爆笑しながらいう。
「僕、噂されて、有名にとかなりたくないんだ。告白の呼び出しとか真平ごめん。中学の嫌な思い出とおさらばできたと思ったのに。」
なに、有山大樹ってこんな意味分からない奴だったの?
モテ自慢でもされてる?あたし…
でも、あたし悪いことしちゃったかな。きっと、誰にも正体ばれたくなかったんだ。(正体=イケメンなこと)
「えっと、なんかごめんなさい。」
…