君に熱視線゚
・
「うわっ、ちっちゃっ!?…しかも少なっ…」
苗は、エスプレッソを初めて目にしたようだ。
小さなカップを手に取り眺め、苗は呟く…
「コレが1200円‥‥‥」
苗は一口で飲み干した瞬間、えもいわれぬ渋い表情を決め込んだ。
(…グァ!大人の味やっ)
「…ぷっ」
逐一、苗の表情を観察していた晴樹のツボにハマった。
苦味が残るのか、苗は飲み干した後もラクダのように口を動かす。
そんな苗に、晴樹は追加でカフェオレを頼んでやった。
苗は運ばれてきたカフェオレを口にして、幸せそうな顔で満足している。
「落ち着いた?」
晴樹はそう声をかけていた……。
(いいなぁ……苗…)
苗と晴樹のやり取りを見て中島は思った。晴樹はいやに苗に構う。
(…いつの間にか“苗”って呼び捨てだし…)
そんな苗が中島は羨ましかった。
あの合コンの日以来どうやら苗は晴樹のお気に入りになったようだ。
隣に居る由美も緊張していてあまり話をしていない。
(…晴樹さんは苗の何を気に入ったんだろ?
家族構成?満作父さん?‥ただ、単純に晴樹さんが苗のキャラを気に入ったのであれば真似のしようがない……っ…あたしも個性的にならなきゃ!)
中島はテーブルの下で小さく拳を握っていた。
「うわっ、ちっちゃっ!?…しかも少なっ…」
苗は、エスプレッソを初めて目にしたようだ。
小さなカップを手に取り眺め、苗は呟く…
「コレが1200円‥‥‥」
苗は一口で飲み干した瞬間、えもいわれぬ渋い表情を決め込んだ。
(…グァ!大人の味やっ)
「…ぷっ」
逐一、苗の表情を観察していた晴樹のツボにハマった。
苦味が残るのか、苗は飲み干した後もラクダのように口を動かす。
そんな苗に、晴樹は追加でカフェオレを頼んでやった。
苗は運ばれてきたカフェオレを口にして、幸せそうな顔で満足している。
「落ち着いた?」
晴樹はそう声をかけていた……。
(いいなぁ……苗…)
苗と晴樹のやり取りを見て中島は思った。晴樹はいやに苗に構う。
(…いつの間にか“苗”って呼び捨てだし…)
そんな苗が中島は羨ましかった。
あの合コンの日以来どうやら苗は晴樹のお気に入りになったようだ。
隣に居る由美も緊張していてあまり話をしていない。
(…晴樹さんは苗の何を気に入ったんだろ?
家族構成?満作父さん?‥ただ、単純に晴樹さんが苗のキャラを気に入ったのであれば真似のしようがない……っ…あたしも個性的にならなきゃ!)
中島はテーブルの下で小さく拳を握っていた。