君に熱視線゚

「なんだその笑い方は!?…て、まあ、それも一理あるかもな…最近遊んでやってないから欲求不満なんだろ?」


晴樹の言葉に思春期の女子高生、苗は興奮した。

「……!っ…かぁっ
なんてぇおハレンチな学生生活送ってんだぁ!

はっ!?そうか‥

もしや、結城があの伝説のハレンチ学園?──
ぐぁイカン!!
動悸、息切れがっ」


苗は一人で頭を抱え、悶絶を打ち、ゼエゼエと激しい呼吸を繰り返す。


「いいから早く乗ってくれ」


苗達はいつの間にか学園の近くの立体駐車場に来ていた…。

目の前にはどこからどうみても高級な乗り物が立ち塞がっている…

晴樹は運転席に乗り込むと、中から助手席側のドアを開き苗を見上げる。


「頼むから早く乗れって!」


ボーとしていた苗はハッと我に返り、言われるまま高級車に乗り込んだ。

晴樹の華麗なハンドルさばきで駐車場から滑るように高級車は走り出す。


「けっこう街は空いてるね………」


「ああ、もう少し遅かったらラッシュにハマるとこだったな」


「──…って、ええ!?なんでっ!?

兄さん高校二年生のはず!
ハレンチな生活してても二年生のはず!なんで運転してるの!?」

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