キャンディーポップ・ハロウィン
「・・・。」

きららは、肩を縮める。

「・・・わたし・・・人としゃべるのが苦手で・・・あまり、うまく話せないし・・・そのっ・・・。こんな、わたしを見てイライラさせちゃったのかなって、思って・・・。」

きららは、鞄をぎゅっと抱きしめながら声を震わせて口を開いた。

「・・・。」

フィナは、そんなきららをぼうぜんと見つめる。

「ごめんね、そうじゃないの・・・。」

「・・・え?」

きららは、少し顔を上げてフィナを見る。

「あまり、しゃべってくれないからわたし・・・あなたに心を開いてもらえてないのかって、思って・・・。だからね、いろいろ考えてたの・・・。いきなり、目の前に現れて魔法使いですとか、ずっとあなたのことを見てたとか、ずっと会いたくてずっと話してみたかったとか、そんなこと急に言うなんてストーカー行為と変わらないじゃないとか想像してて・・・。だからね、あなたは困ってるんじゃないかなって思ってて・・・。」

「・・・そ、そんなことありません・・・!!」

きららは、おもいきっり首を振る。

「え?」

「・・・最初は、びっくりしました・・・。でも・・・ちょっと嬉しかったんです・・・。」

「え?どういうこと?」
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